レースレポートのアーカイブをご覧頂けます
前戦富士から3週間のインターバルを経て、第8戦はスポーツランドSUGOを舞台に開催された。
例年6月にカレンダーが組まれていたが、今年は真夏の8月に1レース制で行われることとなった。8月の2週目は、東北地方では4大祭りで大いに盛り上がりを見せる1週間。そんな週末にスーパーフォーミュ ラも年に一度の東北大会として熱い戦いを繰り広げる。夏休み中の連休、そしてお盆休みに入ったこともあり、予選日から多くのモータースポーツファンがサーキットに足を運んだ。前戦で小林、福住ともに4位を獲得し、今季初の表彰台が見えてきたKids com Team KCMGは今大会こそ初優勝を狙うべく、気合十分で菅生に臨んだ。
RESULT |
||||
カーナンバー | 予選 |
決勝 |
||
#7 Kamui Kobayashi |
13位 |
19位 |
||
Q1B |
7位 |
1'06.395 |
BLT: 1'16.800 |
|
Q2 | - | - | ||
#8 Nirei Fukuzumi |
5位 |
3位 |
||
Q1A |
6位 |
1'06.387 |
BLT: 1'16.658 |
|
Q2 | 5位 | 1'05.930 |
DATA |
|
開催サーキット | スポーツランドSUGO(3.5865 km) |
日時 |
8月9日(土) / 10日(日) |
来場者 |
土曜:6,200人 / 日曜:9,200人(主催者発表) |
天候 | 土曜:晴れ / 日曜:雨 |
気温 |
土曜:31℃ /
日曜:27℃ |
路面コンディション |
土曜:Dry /日曜:Wet |
14時00分、気温31度、路面温度49度、夏らしい好天の中、予選Q1がスタート。
A組に出走した福住はまずはユーズドタイヤでコースイン。アウトラップとインラップで路面とマシンのコンディションを確認して一度ピットに戻ってくる。セットアップの微調整とニュータイヤへの交換を済ませると、福住は残り時間4分で再度コースイン。計測2周目に 1’06.387 をマークし、6番手でQ2進出を果たした。
A組終盤にスピンした車両の回収を行ったため、B組は当初の予定より3分遅れの14時18分から始まった。B組に出走した小林も福住同様にユーズドタイヤでチェック走行を行い、一旦ピットに戻ってくる。ニュータイヤに履き替えた小林がコースインしようとした瞬間、他車にアクシデントが発生したため、ここで赤旗提示された。14時33分、残り時間4分56秒でセッションが再開されるとすぐさまコースイン。計測3周目に6番手タイム(1’06.395)をマークし、Q2進出なるかと思われたが、直後にアタックした#1 坪井選手に 0.077秒 更新されてしまい、小林は残念ながら7番手でQ1敗退となった。
10分間のインターバルを経て、7分間で争われるQ2が始まったのは14時48分。セッション開始から2分のところでニュータイヤを装着する福住はコースイン。計測3周目のアタックで1’05.930をマークし、5番手で予選を終えた。
前日の晴天から一転、決勝日は朝から雨模様となった。
14時20分、気温27度、路面温度28度というコンディションの下、セーフティーカー先導でレースが始まった。5周終了のタイミングでSCが隊列から離れ、本格的にレーススタート。
福住はスタートポジションの5番手をキープ。13番手スタートの小林は目の前でスピンを喫した#39 大湯選手を冷静にかわして12番手にポジションを上げた。10周目、#64 佐藤選手がコース上にストップしたため、SCが導入された。コースがクリアになった14周終了のタイミングでリスタートが切られると、福住は1コーナーで#65フラガ選手に並ばれ、その先のS字コーナーで抜かれてしまい、6番手にドロップしてしまった。11番手走行中の小林は17周目の1コー ナーで#16 野尻選手のオーバーテイクに成功し、ポイント圏内の10番手に浮上した。21周目、福住は3コーナーでフラガ選手を抜き返し、5番手にポジションを戻す。その直後、クラッシュ車両が発生したため、2回目のSCが導入された。10番手走行中の小林は雨が止んできて、路面が乾いていく状況を見て、ドライタイヤへの交換を首脳陣に提案してきた。天候も路面もまだまだ不安定なコンディションではあったが、チームは一か八かの表彰台を狙う小林熱望の「漢気作戦」を断行することにした。26周目にドライタイヤに交換すると、小林は19番手で隊列に戻った。 28周終了のタイミングでレースリスタート。36周目の1コーナーで福住は#38 阪口選手をかわし、4番手にポジションを上げた。好ペースで周回を重ねる福住の勢いは止まらず、前を走る坪井選手の背後に何度も迫っていく。46周目の最終コーナー、イン側のラインを選んだ福住はメインストレートの途中で坪井選手と横並びになり、47周目の1コーナーで前に出ることに成功。遂に表彰台圏内に入ってきた。最終的にはタイムレースとなり、48周でレース終了。福住は3位のポジションを守り切って今季初表彰台を獲得した。 ドライタイヤに交換した小林は徐々にタイムを上げていき、ウェットタイヤとのタイムの比較に注目が集まったが、35周目あたりから再び雨が降ってきてしまい、残念ながら追い上げを見せることはできなかった。だが、滑りやすい路面から一度も飛び出すことなく、小林は19位で無事にチェッカーを受けた。
土曜フリー走行の走り出しは良かったのですが、そこからアンダーステアのまま予選までいってしまいました。セットアップを変えて予選に臨みましたが、上位にいけるほどではなかったです。
決勝は1ポイントにこだわるよりも漢気を出しました。この判断にチームサイドは控えめで、自分が決断しました。ドライタイヤとウェットタイヤのラップタイムがどこかでクロスオーバーするはずなのでチャレン ジしましたが、再び雨が降ってきてしまい、非常に残念でした。背筋が凍りそうなくらいコース上に留まるのに精一杯でした。この作戦が決まればカッコよかったのですが…。
決勝はどういう状況になっても難しいレースになると思うし、特に雨であれば予選順位が非常に大事になってくるので、Q1はギリギリで通過しましたが、最終的に5番手で終えることができて良かったです。
日曜フリー走行でチームが細かいところまで考えてくれて、その結果ポテンシャルの高いクルマにしてくれました。
嬉しい3位のはずなのですが、昨年から勝てそうで勝てなくて、今回の結果も個人的にはまた3位か、と思ってしまいます。ただ、今年はそういう勝てるポテンシャルが全然なくて、今回初めて決勝で良いペースを掴めたと思っています。ドライになれば大きく変わると思いますが、今回の結果がチームの自信にもなると思うし、僕自身も流れに乗りやすいと思うので、後半戦はしっかりと優勝を狙っていきたいです。次戦富士は昨年も流れが良かったので、しっかりポイントを獲って、少しでも上位でシリーズを終えられるように頑張ります。
福住はQ1で6番手でしたが、Q2で5番手とポジションを上げることができました。小林はまさか坪井選手が2周アタックしているとは思わず、あそこでQ2にいっていたら世界が変わっていたかもしれません。
決勝はみんなが初めて使うウェットタイヤでのレースで、昨年の菅生とは違って安全に雨のレースができました。福住も反省していましたが、フラガ選手とのバトルでOTSを使ってしまい、最後はほとんどOTSが残っていない状態での戦いとなってしまいました。SCのタイミングも悪く、展開に翻弄されながらも良いペースで坪井選手を抜いて3位になりました。
今回一番嬉しかったのは、お客様に最後までスーパーフォーミュラって面白いと思ってもらえるようなパフォーマンスをお見せできたことです。ドライバーは2人とも素晴らしいエンターテイナーで、よく頑張 ってくれました。また、その戦いにふさわしいクルマを作ってくれたチームクルーたちにも感謝しています。今年はクルマづくりに苦労していましたが、ベテランたちがドライバーの求めているもの、感じてい るものをとても短い時間で理解し、クルマを仕上げてくれました。チームのみんなに感謝しています。小林のギャンブルは、レースの醍醐味を味わっていただけたと思います。チームランキングも今回の結果で上位との差が縮まりました。次戦こそは初優勝を掴み取ります。