Race report ARCHIVE

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!! 2025 season   6th Event !!

前戦菅生から約2ヶ月。季節は酷暑の夏から秋へと移り変わり、今季2度目となる富士スピードウェイを舞台に第9戦、第10戦が開催された。

2025シーズンも終盤に入り、残すところ2大会4レース。昨年10月の富士大会で大躍進を見せたKids com Team KCMGはその時の再現をし、終盤戦に向けて勢いをつけるべく、気合十分で臨んだ。

菅生大会直後にチームの大切な仲間を突然失ったKids com Team KCMGは今大会、彼のトレードマークである笑顔のステッカーを作成し、彼がこだわりを持って準備してくれていたタイヤの近くに掲出して追 悼レースに臨んだ。Kids com Team KCMGは今後も彼の強い勝利への思いとともに、全力で戦っていく。

今大会はチームを長年サポートしてくださっているアチーブメント株式会社様の大応援団にご来場いただき、青木仁志代表取締役会長兼社長の古希をお祝いする特別ステッカーもマシンに掲出させていただきました。たくさんのご声援、ありがとうございました。


Rd.9 FUJI

RESULT

カーナンバー 予選

決勝

#7

Kamui Kobayashi

15

 14

Q1B

8位

 1'33.412

BLT: -

Q2 - -

#8

Nirei Fukuzumi

12

12

Q1A

7位

1'32.985

BLT: -

Q2 - -

DATA

開催サーキット 富士スピードウェイ(4.563 km)
日時

1011日(土)

来場者

土曜:18,500人(主催者発表)

天候
気温 17
路面コンディション Wet

Qualifying

「スーパーフォーミュラ ハロウィン」と題して開催された今大会。

前日の専有走行は曇りがちながらドライコンディションの中で行うことができたが、第9戦は朝から雨が降り続いた。

 

10時10分、気温17度、路面温度20度というコンディションの中、予選Q1がスタート。A組に出走した福住はレインタイヤを装着してコースへと向かった。タイヤを入念に温めていき、計測4周目に5番手タイム(1’32.985)をマーク。翌周も続けてアタックしたがフリー走行で抱えていた問題を解決することができず、攻め切れないままチェッカー。タイム更新も叶わず、7番手でQ1敗退となった。

 

5分間のインターバルを経て、B組が始まったのは10時25分。セッションが始まる頃になると止みかけていた雨が本格的に降り始め、路面の水の量も増え始めた。B組出走の小林は福住のアドバイスを受けてタイヤの内圧を調整し、セッション開始から1分30秒ほどのところでコースインを果たした。序盤こそ順調にタイムを上げていたのだが、アタックラップで思いのほかタイムが伸びず、8番手でQ2進出を逃した。 

Race

15時00分、気温17度、路面温度19度。雨量が多いため、セーフティーカー(SC)スタートに切り替えてレースが始まった。だが、SC走行中に雨脚が強まったこともあり、6周を終えたところで赤旗が提示され、中断となった。全車グリッドに停車し、天候の回復と再開の時を待った。

15時48分、雨脚が弱まり、霧も晴れてきたため、再びSC先導でレースが再開された。しかし、その後は雨脚が強弱を繰り返しただけでなく、次第に霧が出て視界が確保できなくなっていき、ドライバーからも視界不良を訴える無線が入ってくる状況。そのため、14周を終えたところで2度目の赤旗が提示された。

その後、14時20分からチーム代表者が集められてミーティングが行われた。その結果、第9戦の決勝は天候の回復が見込めないため、ここで終了が決定。12番グリッドスタートの福住はポジションキープでレース終了。15番グリッドスタートの小林は序盤にピットインした車両がいたため、1つ順位を上げてレ ースを終えた。



Rd.10 FUJI

RESULT

カーナンバー 予選

決勝

#7

Kamui Kobayashi

19

 Race Cancel

Q1B

10位

 1'23.719

BLT: -

Q2 - -

#8

Nirei Fukuzumi

10

Race Cancel

Q1A

3位

1'23.292

BLT: -

Q2 10位 1'22.888

DATA

開催サーキット 富士スピードウェイ(4.563 km)
日時

1012日(日)

来場者

土曜:26,400人(主催者発表)

天候

曇り

気温 20
路面コンディション Wet & Dry

Qualifying

雨は止み、朝から曇り空となった第10戦。

10時10分、気温20度、路面温度23度、路面にはまだウェットパッチが残る中、予選Q1が始まった。

A組出走の福住はスリックのニュータイヤを装着し、セッション開始と同時にコースへと向かった。徐々にタイムを更新していき、最終アタックで1’23.292をマークすると、3番手でQ2進出を果たした。

 

10時25分、Q1B組がスタート。B組出走の小林もスリックのニュータイヤを装着し、セッション開始から3分ほど待ってコースに向かった。ドライコンディションに自信を持って臨んだがタイヤが温まらず、残念ながら10番手(1’23.719)でQ1敗退となった。

 

10分間のインターバルを経て、Q2が始まったのは10時45分。ニュータイヤを装着する福住はセッション開始と同時にコースイン。非常に僅差の戦いとなったQ2で福住がマークしたタイムはトヨタ勢3番手の1’22.888だが、全体では10番手と厳しい予選となった。

Race

午前中に行われた予選終了から3時間余り。第10戦の決勝レースは15時00分から始まる予定となっていた。ところが、サポートレースのKYOJO CUP終了後から濃霧が発生し、ポスト間の視界が確保できないため、14時05分から始まる予定だったレコノサンスラップは14時00分を前に10分のディレイが決定した。その後、さらに霧は濃くなっていき、10分ディレイのアナウンスが何度も繰り返された。15時35分、第10戦は天候の回復が見込めないことから、レース中止の最終判断が下された。今回の代替レースが行われるのかなどについては、「決定次第、発表する」とのアナウンスも行われた。


COMMENT

#7 Kamui Kobayashi

金曜専有走行のドライでの走り出しは良かったのですが、第9戦予選のウェットは思ったより速くなかったです。福住選手のQ1がダメだったので、その逆をいくギャンブル的なことをしましたがそれもうまくハマらず、2台ともダメでした。歯がゆいですね。

決勝はウェービングしてタイヤを温めている最中は台風のような景色で、最後はスチームサウナのような状態で前が見えませんでした。前と離れると見えなくなるので、危なかったです。

第10戦予選のドライは自信を持っていたのですが、タイヤが温まらずに終わってしまいました。仁嶺からウォームアップは問題ないと言われていたので、あれで行けると思ったのですが…。

レースができなかったのは非常に残念で、ファンのみなさんには申し訳なかったのですが、コンディションを考えると仕方ない判断だったのかなと思います。亡くなったチームスタッフのために良いレースをしたかったのですが、最終戦ではしっかり良いレースができるように頑張りたいです。

#8 Nirei Fukuzumi

前回のレース後に僕たちにとって大事な仲間を失って、非常に悲しい時間を過ごしてきましたが、またレースはやってきて、そのスタッフのためにもしっかりと結果を残したいと思っていました。

第9戦の予選はいっぱいいっぱいでした。タイヤの内圧も完璧ではなかったけど、ちゃんと走れているチ ームは走れているので、かなり足りなかったんだと思います。メインの問題はわかっていて、そこだけの解決を求めていくと他がダメになるので、良いとこ取りで行きたいですが、今のパフォーマンスでは厳しいと思います。

土曜の決勝の遅いスピードでも感度が良く、良い方向性が見えたので、明日は試行錯誤していきたいです。

第10戦予選はまだ濡れている箇所があって、走れるところを探して走るという感じだったのでA組は難 しかったけど、何とか3番手でQ2に行けました。前とのタイム差を考えると3番手でも厳しい状況でし たが、アジャストして挑んだ結果、それは良い方向にはいきませんでした。

今回の代替レースを次戦やることになったら鈴鹿で3レースになりますが、体力的にキツイと思います。次が最終戦で厳しい状況ですが、もっと良い状態で最終戦を戦いたいと思います。


TEAM REPRESENTATIVE and MANAGER Ryuji Doi

前戦菅生で表彰台に上がったので第9戦のウェットに少し期待をして臨みましたが、2台揃ってQ2には行けませんでした。

今の体制になってから初めて0ポイントでレースを終え、ポイント獲得記録が途絶えたのも残念です。しかし、あの雨は危険だったので、結果的にレースをやらなくて正解でした。

第10戦が濃霧で中止になってしまったのも残念です。予選は、福住はQ2まで進めましたが、小林は行けませんでした。小林はタイヤの内圧なのか、ピットから出すタイミングなのか、前のタイヤの温まりが悪くてダメでした。あのタイミングで出すならしっかり準備しておくことが必要でした。福住のQ2は10番手だったので、良いところがなかったです。2人とも失うものはなかったので、決勝では大胆なことをしたかったです。

前戦のあと岡本タイヤマンが急逝し、ともに戦うぞというみんなの意志も大きかったので、是非ともレースをしたかったです。

悪天候で中止になったことはお客様には申し訳なかったです。 ゲストもたくさん応援に来てくれましたが、レースをお見せできなかったにも関わらず、楽しかったと言っていただけました。次回はしっかりレースをお見せしたいです。最終戦鈴鹿では初優勝できるように頑張ります。



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